※一部、上映中の作品の内容に言及しています。
・舞台芸術スタッフの仕事【照明】(全5回) (日本演出家協会/動画)
舞台照明のこと好きだけどなんも知識ないな…と思っていたところで見つけた。
講義中に登場する実際の公演の作例が魅力的。作例を観劇した人が見たらいっそう面白いのだろうと思い、今さら『外地の三人姉妹』を見逃したことを後悔している。
・目[mé]『ただの世界』(SCAI THE BATHHOUSE)
SCAI THE BATHHOUSEは天窓があって明るかったです。
・Travis Japan『IMAGE NATION』(札幌文化芸術劇場hitaru/配信)
The Showのインストをホールコンサートのカーテンコールに引くの、まさに(Travis Japanのイメージに付随する)ミュージカルイズムの匂いがして最適解の使い方という感があった。
・映画『唐人街探偵 東京MISSION』
2019年の東京が舞台ということで、人間が密集している画はそれだけで強いんだなと思わせる瞬間が連続する映画であり、2021年はあまりに遠くに来てしまった。
作中東京のランドスケープは繁華街中心かつトンチキ要素も盛っている一方、浅草橋あたりの神田川とかレインボーブリッジの歩道橋とか荒川河川敷とか、水辺周りは割と地に足の着いた撮り方をしているように思えて好きだった。本当にそう?
探偵ランキング序列2位の野田は、頭脳明晰で派手好みの金持ち探偵なんだけど、時折ソリューションが力技になるのが良かった。他の探偵の活躍も観たいので、早く前作を配信してほしい。
・Noism0+Noism1+Noism2「春の祭典」(さいたま芸術劇場)
・映画『イン・ザ・ハイツ』
ニューヨークのジェントリフィケーションに直面する移民街の住民たちの物語。
登場人物の一人、親や住民たちの期待を背負って遠方の大学に進学した二―ナと、主人公の店でバイトしている少年ソニーの関係が印象的だった。
パーティーの夜、ソニーは「君のようになりたかった」はずのニーナの打ちひしがれた独白に立ち会ってしまい、さらにデモの夜、自らが置かれたはるかに困難な状況をニーナに吐露する。
今後、大学に戻ったニーナが「尊厳を示す」ことは、それだけで(社会に強いられた)闘いのニュアンスを帯びるかもしれない。異なる社会で別のニーナに同じことを強いているかもしれない私は、君一人にそんなことを引き受けさせてごめん…と思ってしまった。それでも彼女がそれを引き受けることができたのは、街から寄せられる、一時は過大と感じられた期待の中に、気づかないうちに彼女をある種のリプレゼンテーションとしていた、具体的な一人の少年の姿を見つけたからだ。