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了/観たものについて書く。

11月補遺

・クララ・デジレ「不朽の女神」(sho+1)
 告知で見かけた複眼の絵の強烈な色合いに惹かれて観た。日本の漫画作品を題材とした作品群では、すべての絵に手のモチーフが挿入されていて、漫画から読み取られた「手」の表情に対する感覚の鋭敏さに驚かされた。

・「ワールドトリガー the Stage」(品川ステラボール/配信)
 転換にダンスを多用している。ワールドトリガーの登場人物って割と「踊らない(=原作の感情や思考表現を舞台的な俎上に載せた場合、歌やダンスといった放出的な表現に変換されにくい)」人物が多いイメージがあったので、ちょっと新鮮だった。あと佐鳥の実在性が高い。

・AVYSS 3rd Anniversary(clubasia)
 Ichiro Tanimoto、頭のすぐ上を音の帯が通過していくのを見上げるような響きで、天井の高い空間に音が映えていた。
 続く玉名ラーメンも印象的だった。ステージ上で向かい合う二人の女性の横顔、地崩れとも地響きともつかない音、囁きながら揺らぐ女性の声。映像との結びつきも含めて、目の前で突然インスタレーションが始まったみたいだった。
 楽しみにしていたリョウコ2000は一階のトリだったのだけれど、既に朝方だったこともあり、逆に目が覚めて終始元気に聴けてしまえた。
 水琴(?)に似た音から始まり、水みたいに注ぎ込まれる音がありつつ、床から骨に伝わる音もあり、もちろん「Travel Guide」からの音もあって、すごく素直に没頭できる時間だった。