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UNDER Freaks 4th Anniversary

「UNDER Freaks 4th Anniversary」(渋谷WOMB)

 公演全体の流れ...一定に刻んで期待感高める序盤から、爆発力あるゲストのシークエンスが続き、一旦内面に潜るような展開が挟まってメインアクト、ぐおんぐおん揺動しながらラストへ...が身体的に異様に馴染みがよかった。

 特徴的な天井のスクリーンはいつの間にか頭上に迫り、いつの間にかまた浮上している。桁ごと首を振るレーザーが、フロアにいる人間の身体を円く射す。青のムービングライトが空間の経緯に沿ってずらりと射した瞬間があり、奥行きとタッパのある会場の印象に最適化されてて好きだった。消灯しているうちにぐるりと首を回すムービングライトが愛しい。

 

 終盤に流れたある曲について、あの場においてどういう文脈の曲だったかということを知らずに、公演から数日たった後、他の方の感想を検索している中で知った。
 断っておくと、ここに書くことで非難したい意図とかはマジでない。自分自身同種の意味合いで分かちがたさを感じているものが山ほどあり、自分に非難する権利があるとも思えない。それに、(外野からこんなことを言われるのは心外だろうが、)たぶんあの場を維持してきた人、継続的に大切にしてきた人達にとっては、合意された必要な行為だったのだろうとも受け取っている。
 ただ、私はもし事前にその曲が担っていた文脈を知ってたら、ライトを点けて掲げるよう促されてもスマホを取り出すことはできなかったし、実際には知らなかったし判断しなかった自分に今も嫌悪感を抱いている。だから自分の責任の範囲に対する後悔はある。