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2022年12月/年の瀬(SUPERSTYLIN’、Park with a Pond、ジャニーズカウントダウン)

◼️「RIP×LiS×clubasia presents SUPERSTYLIN’」(clubasia)

 音楽のこと全然わからない、雰囲気で音楽を聞いている人間なりに、SPRAYBOXのリリースとラジオ番組のUKGRISINGhttps://https://block.fm/radio/ukgrisingは欠かさず聴いていた1年だったので、その中で知ったRIPについても今年のうちに行くことができて良かった。

 メインフロアはボイラールーム形式(観客がDJ卓を360°フラットに取り囲む形式)。浅い時間、月光のような白い照明がいくつかの角度でフロアに降りていて、その上の天井の高さにまだ点かないミラーボールの気配がするのが好きだった。これから使われることを予期させるだけで、既に空間に対して働きかけられる存在感。*1

 そのくせミラーボールがいつから点いていたのか覚えていない。雑魚視覚なので途中光が明滅するのが長く続いたとき使い物にならなかったし…。あとDJ卓との関係がフラットだと、譜面灯がとてもかっこよく見える。

 

◼️「in the blue shirt 3rd album "Park with a Pond" Release Party」(渋谷WWW)

 初WWW。元映画館らしい階段状の客席。

 ピアノ男氏はアルバム「FAKESAX」の曲を中心に、電子管楽器や、足になんらかの拡張機器?を導入して、格闘技の型のように脚を回しながら演奏していた。ステージ左右の大きなスピーカーにSaxman Themeの音が振り分けられて響いたのワクワクして嬉しかった。

 私は20数年間ずっと管楽器のこと分からないと思ってきて、でも今回のパフォーマンスの最後の一音とそこに伴うブレスを聞いたときに、自分と管楽器との間にある種接点を持たせてくれたように感じた。嘘SAXに対する感想として適当なのか知らないけど。

 in the blue shirt氏のライブは、アルバムのプロモーション映像や謝辞スライド等を交えたVJが良かった。頭上にゆっくりと落下していく大きな青いリンゴ。ホナガヨウコ氏が屋上で踊る映像が、自分のちっちゃいスマホ画面で見た時よりもひらけて映り、すごく胸を突かれた。

https://www.youtube.com/watch?v=HI1EMGWmesE

 

◼️「ジャニーズカウントダウン2022ー2023」(東京ドーム)

 ドームコンサート初めてだった。あれだけの大空間で、開演直前に照明が落ちて観客が色めき立つ瞬間の高揚は、何にも代えがたいものがある。

 アリーナ内には3ヶ所のステージが設置され、その間を花道と移動ステージが繋いでいる。大仕掛けな舞台装置の面白さが記憶に残る公演だった。

 例えば、テレビ中継などで度々目にしてきた移動ステージだけど、まだ中継前で会場が暗い時間、アリーナから遠い席からだと、ジョイントが目立たず本当に客席の上を滑りながら浮遊しているように見えることを知った。

 また、Sexy Zoneの「RUN」の時メインステージのフロントから炎が噴き出していたけど、火柱が立つたびに遠い席でも明確にそうと分かるほど温度が上がり、より近い席はさぞや熱いだろうと思った。

 パフォーマンスの瞬間単位でいちばん印象的だったの、Aぇ!groupのFirebirdで、最後のロングトーンが会場に放られるように伸びていくのに合わせて、円のつらなったライトがドームの天球に沿って、演者のいるメインステージ側からバックステージ側までよぎっていったときかもしれない。

 

*1:思い出したのが、東葛スポーツ「パチンコ」の開演前、吊り物の人形を「あるなあ」と見上げた時が近い感覚だった。あれは高揚感などなく身構えだったけど…。